メガネの耳に掛かるツルをテンプルと言います。

ユーザーの方の中には耳の掛かりを自分で直そうとしてテンプルにヒビを入れたり、時には折ることもあります。

また、なぜか小さなお子さんやワンちゃんにガジガジと噛まれることも…(^_^;)。


今回はその両方でした。

そんなんじゃ痛くて掛かる気になれないですね。

まず大きなキズは削り取ります。

樹脂を盛って均(なら)していきます。

更に磨きをかけると良い具合になりました。

快適な掛け心地復活です(^^)。

樹脂とメタルのコンビネーションフレームでネジで留めてる箇所が破損したとのことで見せてもらうと…

樹脂側のネジ穴が欠落ちてます。

ただ、従来のセル素材と違うビニール系素材のため溶着修理ができません。

応急処置で即時なんとかならないか、とのことでしたので…

樹脂側のネジ穴を貫通させて上下から固定させることにしました。

結構しっかり留まってますがあくまでも応急処置、耐久性には不安があります。

なるべく早目の新調をお勧めします。

ナイロール(半縁)フレームのリムの付け根(矢印の部分)が千切れかかってます。

レンズや補具となるナイロンパーツを外して

別の角度から

なんとか皮一枚で保ってたような状態ですね。


このままローを流し込んでも強度の確保が難しいので、一旦完全に切り離して仕切直します。

そこからのロー付け

強度もしっかり確保できました。

塗装後、組み上げて完成です(^^)。

度々持ち込まれますトマトグラッシーズの丁番のコマ切れです。

削り込んで形を整えるだけなので大掛かりではないのですが精度や強度はそれなりですし何より施工できるのは一度だけなので次に同じ箇所を破損すると前枠の交換となります。

大事に使って…って言っても小さなお子さんが使うことが多いのでなかなか難しいです(^_^;)。

もういきなりくっ付けてますが(笑)矢印のところでフレームが割れてました。

セルナイロールという樹脂の半縁です。

メーカーでのパーツ交換が利かないとのことでこちらで直すことにしました。


まずは割れたところ同士を溶着します。

こちらは裏から見たところ

補強となる透明のシートを貼り付けて固まったら成形していきます。

下から

組み上げて完成!

右下の白くなってる箇所が補強部分です。

多少目立ちますが強度と引き換えなのでそこは譲れません。

角度を変えて。

それでも顔に乗せるとあまり目立たないので良しとしましょう^^;。

大きな荷重がかかり丁番金具が左右とも折れてしまいました。

こちらは左です。

折れたのを抜いて、合いそうなパーツをセレクトし

埋め直します。

こちらは右。

同じように埋め直して…

形が崩れたのでちょっと修正を加え

整えました。

完成の写真撮り忘れました…(;´д`)。

強度もバッチリ、快適に使っていただいてます。

基本はメタルフレームですがテンプル(つる)の部分はセル(樹脂)で覆われてるこちらをセル手と呼んでます。

そのセル手のロー離れがあったので直していきます。

接合部は小さいので取れやすいのかもしれませんね。

とりあえず付けたところ。

樹脂の部分が曲がってますがこれは戻します。

戻して埋め直しました。

ほぼ真っ直ぐに付いてますね。

微調整して完成です(^^)。

お尻に敷いて壊しちゃった…って持って来られることはよくあります。

これもそのひとつ。

しかしコイツは…

ロー付けパーツの破損ではなく削り出しの破損です、しかも左右とも…(ー ー;)。

流石にここから繋ぎを削り出すことはできないので丁番金具のパーツを付けられるように細工していきます。

そして金具をロー付け

炭を落として磨き上げました。

少しの変色やパーツ同士の合いに段差は残りますが接近するまでは分かりにくいし、何より強度は問題なく付いてるので今まで通り普通に使えます。

完成です(^^)。

年季の入ったセルフレーム、ブリッジという鼻の部分で真っ二つに割れました。

中からネジが出ており一度修理したのが写真から確認できます。

ガラスレンズが入ってるんですが、この時点で右側のレンズが割れてありません…。

ひとまず溶着にかかるのですが、古いセルは元の素材同士は中々溶着しないので間に一枚噛ませてくっ付けます。

固まってから不要な部分を取り除き

表面を補強します。

上から見るとかなりゴツくて全く折れる気がしませんね(^^)。

正面から見ると多少の修理跡は分かりますが比較的自然な仕上がりになりました(^o^)。

あとは右側のレンズを入れて完成です。

ナイロール(半縁)フレームのヒビ割れです。

片手での掛け外しや広がっては直して、を繰り返してるとこういう症状は出やすいです。

わかりにくいですね…^^;。

アップにするとこう

このままだと切れるのも時間の問題なので早速直します。

ひとまずヒビ割れを取り除き

補強しつつローを流し込んで固めていきます。

余分な所を取り除き、磨きをかけるとこの通り。

完成です(^^)。

ごく稀にヒビ割れの上からローを被せて誤魔化したようなヒドい修理モドキを見ることがありますが、折れるリスクは減りませんし何の解決にもなりません。

一般ユーザーの方が見分けるのは難しいですが、注意したいですね…。

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