メガネは買った時の状態そのままで使われることはほとんどありません。
ユーザーの顔に合わせるフィッティングという作業が必要になります。
こちらの写真、メガネを横から見たところですが向かって左は未調整、右は調整済みです。
顔の向きや耳の高さとのバランスで前枠の角度を変えてます。
続いては鼻パッドの位置
こちらは調整前
こちらは調整済み
鼻の形状に合わせるためにパッド間の幅を広げて向きを寝かせてます。
また、目とレンズの距離を最適化するよう高さを詰めてます。
次は耳当て
調整前では長さ、形状ともに合ってないので締めて痛くなってもズレたり…と兎に角快適にかけることができません。
調整済み
耳の位置、形状に合わせ直してます。
もっと極端な形になることも少なくありません。
上が調整済み、下が調整前
まったく同じフレームではないので分かりにくいかもしれませんが鼻パッドの位置、耳当ての形が全然違うのがお分かりいただけるかと思います。
これをするしないでメガネの快適さはもちろん、日々の表情にも変化が出ます。
違和感を感じても「こんなもんかも…」と思う人は案外多いです。
今一度見直されてはいかがでしょうか?
前回は左丸のロー付けでした。
その続き、いよいよ右丸のリムを繋ぎます。
状況確認ですが、
レンズが落ちないようにと工夫したのでしょう。
瞬間接着剤がたっぷり塗られてます。
白濁して見えるのは全てそれです。
レンズを外しました。
ビッシリ着いてます。
今回レンズは交換するので使いませんが再利用際はこれを全て落とさなければいけません。
リム内にもビッシリ…。
これは全部落とします。
特に切れた箇所は接着剤のカスが残ると強度が落ちるので念入りに落とします。
この作業は本当に大変です。いつもお客様には瞬間接着剤は絶対に使わないでください、とお伝えするんですが…(^_^;)。
…で、落としきったら溶着。
一旦付いたら面を整えて
補強します。
固まったら形を整えて磨きます。
組み上げて完成ですヽ(´▽`)/。
修理跡はほとんど目立たなくできました^^。
改めて言います。
メガネが破損しても接着剤、特に瞬間接着剤は絶対に使わないでくださいね。